活動記録>12/10第67回古道探索会 / 大和郡山〜奈良

10日10時20分、平端駅から帯解に向かって歩き出したのは9人。

線路沿いから踏切を渡って5分ほどで筒井順慶墓所五輪塔覆屋に着く。一通り説明文を読んだ後直ぐ近くの厳島神社に詣で古民家の間の街道を北上する。

途中の田圃にはケリが餌を探しており、池では沢山のシラサギが羽を休めていた。やがて東進し佐保川の堤に出、佐保川堤を北上する。佐保川にはカモとカワウが泳いでいた。両側には田圃が広がり、西には矢田丘陵の向こうに生駒山の稜線が見え、東には春日・巻向の山々が連なり、三輪山も望める。風もなく日差しも暖かく、何か気持ちがのびのびするような心温まる感じが染みてくる。堤を降り板塀の間の細道に入ると最初の蔵元中谷酒造はすぐそこだ。ここで何種類か試飲をさせてもらい、各自気に入った酒を購入する。やはりこの時期ならではの、新酒しぼりたて生原酒を買った人が多かった。

 少し荷物が重くなって11時50分に辞し、直ぐ近くの熊野神社に詣で、稗田環濠集落・売太神社に向かい,12時20分に到着。ここで昼食を摂る。売太神社は古事記を伝承した稗田阿禮所縁の神社で、境内にかたりべの里の石碑がある。12時55分に神社を東に向けて出発、途中大将軍神社でサイカチの木を見る。丁度境内を掃除していた小母さんにサイカチについて教えてもらった。更に東進し大池の手前を左折して、今日二つ目の熊野神社に詣でる。神社から町並みを抜け田圃の畦道を渡り、三色スミレのビニールハウスの横を通って、

14時前に奈良豊澤酒造に到着。ここでも新酒を試飲させてもらい、数人がお酒を購入した。両酒蔵のお酒の味は異なっていて、どちらも美味しく感じた。

14時10分にここを辞し10分で帯解寺に到着。ここは皇室所縁の安産祈願のお寺である。10分ほど境内を散策して奈良に向かう。
 帯解から奈良に向かう道は伊勢街道の支道のようで、古い町並みが見られた。この道は狭いのに結構通行量が多く、右手に連なる若草山から三輪山への山々と左手に眺められる生駒山を、のんびり愛でながらと言う訳には行かなかった。15時30分に奈良町の格子の家に着き、ここで暫し休憩する。今日は16時から忘年会なのでまだ少し時間がある。そこで元興寺五重塔跡と極楽坊を巡り、春鹿の利き酒をして、16時に忘年会場の「酒肆春鹿」に到着した。
 平端駅を出た頃は日差しもあり暖かかったが、昼食後時雨にあったりと冬らしい天候のもとでの一日だった。距離はそこそこあったが、上り下りがほとんど無いので、大して疲れることもなく、忘年会でお酒を飲みながら談笑して今回の行程を終えた。 な
写真:五輪塔覆屋 中谷酒造 売太神社 奈良豊澤酒造 帯解寺